カメのひとりごと

ニホンイシガメのカメ子が、カメ目線でとらえた人間社会をおもしろおかしく書いています。

第154話 おしゃべりトマト Part2

この写真に写っているのは、カメ子です。カメ輔との違いがわかるかなぁ? さあ、第153話の続きが始まるよ! トマト:私達植物は、昼間、空気中のCO2を取り込んで、地球温暖化を防ぎ、そして、O2を出してあなた達動物に綺麗な空気を提供しているのよ。 …

第153話 おしゃべりトマト

6月某日、僕(カメ輔)は、いつものようにベランダを探検していた。 ふと、向こう側を見ると、プランタに植えられている植物があり、その植物には、黄色い花がたくさん咲いていて、いくつかの実が成っていた。 その時、僕はあることを思い出した。 カメ輔:…

第152話 未来からの訪問者(Part2)

カメ子の子孫は、しばらく経ってから、再びみんながあっと驚くような凄い話を始めた。 (早速、前話から気になっていた“あれ”が登場するようです) 吾輩は、かなり難解な部分があるかもしれないので、聞き耳を立てて聞くことにした。 カメ子の子孫:私の話を…

第151話 未来からの訪問者(Part1)

白いモヤの向こうから、突然黒い影が現れた。 いったい何者だろう?と一瞬、恐怖を感じたが、それは、見覚えがある、親しみのある形をしていた。 そして、その黒い影が徐々に近づいて来て、ついに吾輩の前で立ち止まった。 すると、突然、謎の生物にスポット…

第150話 フィアンセ

5月のある日、吾輩とカメ輔がベランダで遊んでいると、右上空から、見覚えのある鳥2羽が飛来し、吾輩の目の前に降りてきた。 とその時、その様子を見ていた主人が奥さんに、話し始めたのである。 主人:おい、見たか?鳩が2羽ベランダに飛んで来たぞ。し…

第149話 Present

5月のある日、吾輩はいつものように隙間時間(本当は、ずっと暇なのだが)を利用して、主人と奥さんの話しを盗み聞きすることにした。 奥さんは、吾輩をチラッと見た後、主人に訳の分からぬ話をしようとしていた。 奥さん:ああ~今日は、「母の日」※1だわ…

第148話 鼻鉄砲

吾輩は、相変わらず暇だったので、主人と奥さんの話を盗み聞きすることにした。 でも、今日の主人は、何か悩み事がありそうな表情をし、パソコンで仕事をしているようである。 そして、奥さんにこう言った。 主人:ワシは大きな間違えをしてしまったみたいだ…

第147話 リアリスト

昨日、吾輩はカメ輔と一緒にベランダで遊んでいた。 すると、突然上空から謎の鳥が飛来し、吾輩の近くに降り立った。 色からして、あのにっくきカラスではないようだ。 いったい何の鳥だろう?と思ったが、それは、いつかどこかで見たことがある鳥だった。 …

第146話 桜吹雪

桜吹雪の中を探検しているカメ輔です。 今日は、朝からなんだかウキウキしている。 えっ、いったいどうしてかって? それは、昨夜、主人と奥さんの話しを聞いたからだ。 話しの内容は、吾輩とカメ輔を近くの公園に連れて行ってくれるという内容だった。 そし…

第145話 冬眠明け前線

3月某日、主人が奥さんに何か話しかけている。 今日も暇をもてあましている吾輩にとって、いつものように二人の会話を聞くことは、楽しみのひとつになってきた。 今回は何の話しかなぁ?楽しみだなぁ。 早速、主人が何かを悟ったかのような顔をして話し始め…

第144話 怒りの抗議

今回は僕(カメ輔)がナビゲータになって話を進めることにするよ! 主人が夕方帰宅し、「ただいま、今帰ったよ」と言うと、早速、カメ子兄ちゃんの水槽に向かって進んで行った。 そして、水槽を覗き込み、カメ子兄ちゃんの姿を見て驚いた。 「カメ子、なんで…

第143話 ウクライナ侵攻

3月のある日、吾輩とカメ輔がベランダで遊んでいると、突然、ユッカがカメ輔に話しかけてきた。 吾輩は、2人の会話をそっと聞くことにした。 ユッカ:ロシアがウクライナに侵攻したらしいよ。両国は兄弟の国らしく、私のような植物には考えられないことだ…

第142話 自我のめざめ

(カメ輔の写真だよ!) 今日も主人 と奥さんが、面白い話をしているようである。 いつものように、奥さんが話して、主人が聞き役だけどね!吾輩は、いつものことだが、今日も何もすることがないので、二人の話をじっくり聴くことにした。 奥さんの話は、こ…

第141話 定年退職

2月のある日奥さんは、YouTubeに熱中している主人に何か話しかけていた。 しかし、主人は、「う~んう~ん」と、相変わらず、空返事で答えていたのである。その様子を見ていた吾輩は、今日もおもしろい話を聴いてみたいと思い、耳を傾けることにした。今回…

第140話 Olympics

ある日の午後、奥さんは、ふみ机の前に座りパソコンで何か調べものをしているようである。 そんな奥さんに向かって、主人が何か話しかけようとしている。吾輩は、そんなことをして大丈夫なの?2人の間に何かが起こりそうな気がしてなんだか心配になってきた…

第139話 地震アラート

令和4年1月22日午前1時8分、吾輩は大きな揺れを感じて目が覚めた。 深夜まで、主人のYouTube視聴に付き合っていたが、そろそろ眠くなってきたので、ちょうどうたた寝をしていたときだった。 すると、突然、部屋全体が左右に揺れ始め、水槽の水も大きく…

第138話 Compassion

ある日の午後、奥さんがスマホで誰かと会話をしていた。 今日の吾輩は、これといってすることもないので、奥さんが誰かと話しているのを聴くことにした。 すると、奥さんは、会話の途中でクスクスと笑い、また、ある時は大笑いをしていたのである。 そして、…

第137話 航行の自由作戦

今日は、冬にしては温かくとても穏やかな天気だったので、奥さんが吾輩とカメ輔をベランダに出し、水槽の掃除をしてくれた。そして、どういうわけか、奥さんは、すぐ部屋の中に入っていったのである。 吾輩も、ベランダにいるのだからカメ輔のお守りをする必…

第136話 怪我の功名

今回も僕、カメ輔がナビゲータで話を始めるよ! なぜか、主人は、最近僕を虐めて楽しんでいるように見える。 前回でお話したとおり、僕が階段から落ちても助けてはくれなかったからなぁ。 そして、今度もまた何か嫌なことが起こりそうな予感がしてきた。 冬…

第135話 階段落ちPart2

さあ、前話の続きを始めるよ! 読者の皆様、準備はいいかえ? 第135話「階段落ちPart2」のはじまり、はじまり。 僕は、突然、記憶が飛び、頭の中が真っ白になってしまった。 しばらくして、意識が回復すると、頭と顔に、今までに経験したことがないほど…

第134話 階段落ちPart1

読者の皆様へ 明けましておめでとうございます。 今年も頑張りますので、応援してくださいね! どうぞよろしくお願い致します。 2022年が皆様にとって良い年になりますように 今回の話も、僕、カメ輔がナビゲータだよ! さあ、お話の始まりだよ。 主人が…

第133話 黄泉がえり

前回の話※1には、もう少し続きがあるので、今回も僕、カメ輔がナビゲーターとして話しを進めていくよ。 奥さんは、ユッカ姉さんを部屋の中に入れ、あることをしゃべり始めた。 奥さん:ユッカと初めて出会ったのは、私の誕生日だったのよ。月日が経つのは早…

第132話 命の恩人

今回の話は、僕、カメ輔がナビゲーターとなって進めていきたいと思うが、読者の皆様、いいかぇ。(大分の方言で、いいですか?という意味) 最近、朝晩めっきり冷え込むようになり、日中でも寒い日が続いていますが、読者の皆様、いかがお過ごしですか? あ…

第131話 お見合い

主人は、吾輩をチラチラ見ながら、奥さんと何かを話している。たぶん、また、吾輩の噂話をしているのだろう。 聞きたいような、聞きたくないような気持ちだが、やっぱり聞くことにしよう。 主人:ワシ(主人)の知人が先日亡くなったんだよ。その人は、カメ…

第130話 血液B型part2

普段、吾輩はモデルの仕事が終わった直後、バスケットに入れられ、水槽の中に戻されるのであるが、今回は少し違っていた。奥さんは、しばらくの間、吾輩を床に置いたまま自由に遊ばせてくれたのである。 吾輩は、「これは撮影が上手くいったご褒美かもしれな…

第129話 血液B型Part1

10月30日の午前、吾輩は、久しぶりに奥さんから甲羅をゴシゴシ洗ってもらった。今日のゴシゴシは、何か気合いの入ったゴシゴシで、「今日は何かあるぞ!」と直感した。そして、その日の午後、奥さんは、吾輩をいつもの小さなバスケットを入れ、謎の部屋…

第128話 プロポーズ

吾輩は、苦節9年、ようやく水槽の壁を越えることができるようになり、自宅のリビングルームを見渡すことができるようになった。※1 そして、最初に吾輩の目に飛び込んできたのは、しかめっ面をしてパソコンと睨めっこをしている主人の姿であった。眉間にし…

第127話 前科一犯

10月某日、吾輩とカメ輔のための朝食タイムが始まった。朝食といっても、主人が市販のマメ(配合飼料)を吾輩とカメ輔の水槽の中にバラ撒いているだけである。 もちろん、その順番は、先輩の吾輩からである。 主人は、今日も、いつものように、隣の水槽に…

第126話 カメの恩返し

今日、主人と奥さんは、早めに就寝することにした。 吾輩は、心地良く熟睡ができると期待していたのであるが、どうも寝つきが悪い。 また、何か変なことが起こるような予感がしてきた。 すると、白いモヤの向こう側に、どこか見覚えがあるような黒いシルエッ…

第125話 しあわせ未満

コロナ禍で、我が家も御多分に漏れず陰鬱な日々が続いている。 家族で外食することもなくなったし、吾輩がお供することもなくなった。 ああ、情けない。 でも、今日は、何か素敵な出来事が起こる予感がする。 そして、その予感がみごと的中した。 主人は、あ…