読者の皆様へ
明けましておめでとうございます。
今年も頑張りますので、応援してくださいね!
どうぞよろしくお願い致します。
2022年が皆様にとって良い年になりますように
今回の話も、僕、カメ輔がナビゲータだよ!
さあ、お話の始まりだよ。
主人が突然、カメ子兄ちゃんと僕をバスケットに入れて、ある所に連れて行った。
ある所というのは奥さんの実家の庭で、そこは僕にとって、まだ、未踏の地であった。
さっそく、主人は、僕とカメ子兄ちゃんをバスケットから取り出し、いつものように向かい合わせにして地面の上に置いた。僕は、今回も主人が、カメ子兄ちゃんに、「しっかり、カメ輔のお守りをしてくれよ」と言ったんだろうなぁ。と思った。
ところが、今回は、カメ子兄ちゃんが、「おい、カメ輔。お前も随分大きくなったから、もう、面倒はみないよ」と言ったのだ。
カメ子兄ちゃんのこの言葉に、ぼくは驚き、「はは~ん。さては、カメ子兄ちゃんも、久しぶりの外出で、僕にかまっている暇はないのだろうなぁ」と思った。
そこで、僕は、「それじゃ~勝手にさせてもらうよ」と言って、左側の方向に進むことに決めた。
すると、カメ子兄ちゃんから意外な言葉が飛び出したのである。
カメ子:そっちの方向には行ってもいいが、右の方向には絶対に行っちゃダメだぞ!僕は、何の事だか、さっぱり意味がわらなかったが、思わず「うん」と返事をした。
そして、カメ子兄ちゃんはこう言い残すと、僕とは反対方向に進んで行ったのである。
僕は、未知の世界に向かってどんどん進み、ふと、右側の方にも目を向けてみた。すると、そこには、左右に大きな建物がそびえ立っていた。そして、その真ん中には、大きな鉄格子があり、その下には、僕が入れるほどの隙間があったのである。
僕は、「あっ、これが、カメ子兄ちゃんが言っていた門扉(もんぴ)なんだなぁ」と思った。カメ子兄ちゃんから、「絶対に行ってはだめだぞ」と言われていたが、そう言われると、なおさら、行ってみたくなるものである。僕は、カメ子兄ちゃんのとの約束を破り、その隙間を通り抜けることにした。そっと、鉄格子の隙間を潜り抜けると、その向こう側には、広い空間が拡がっていて、その先には立派な家が見えた。
そして、その左側の方にも、凄く広いスペースが拡がっていた。こんな景色を見たのは、生まれて初めてだった。
さらに、僕は、一歩前進し、足元を見た。
すると、そこから先は行き止まりになっていて、下を覗くと、奥行が20cm位のコンクリ―トの地面が拡がっていた。
このとき僕は、どうも、断崖絶壁の頂上にいるようだったが、前方に拡がる広大な世界が僕を呼んでいるようで、無性に足を踏み入れたくなり、「なんだ、これぐらいの崖なんて、平気さ」と自分に言い聞かせながら、頭の方から下のコンクリート面に向かって突っ込んで行ったのである。
この後、皆様の予想していたとおりの展開になるのか、どうか?
次回を乞う御期待!
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