カメのひとりごと

ニホンイシガメのカメ子が、カメ目線でとらえた人間社会をおもしろおかしく書いています。

第164話 鬼の居ぬ間に洗濯

 

 最近、奥さんは朝早く外出して夜遅くまで帰ってこない。

とうとう我が家にも物価高の影響が出て、奥さんもパートで働き始めたのだろうか?

我が家の家計は、果たして大丈夫なのだろうか?

吾輩とカメ輔が、また里子に出されたらどうしょう?とても心配だ。

そういえば、最近、吾輩が大好きなピューレ状の餌も全く食べさせてくれなくなった。吾輩は居候の身なので、あまり、わがままは言えない。今は我慢、我慢。

奥さんは、吾輩とカメ輔には何も言ってくれないので、我が家の今の状況がよくわからない。

仕方がないので、情報収集のためいつものように、主人と奥さんの会話を盗み聞きしてみるか!

奥さん:ああ、疲れた。もう嫌になってきた。

鬼の居ぬ間に洗濯をしようと思っていたのに・・・。

捨てても、捨てても荷物がたくさんあって一向に減らないし、押入れや納戸から未開封段ボール箱がたくさん出てきて、きりがないのよ。

何で、こんなに使いもしない物をたくさん買ったのだろう?

ネットショップで買い物をすることが、ストレス解消になっていたのかなぁ?

物が増えるのは嫌いだから私だったら絶対に買わないような物まであるのよ!

私だったら、今ある物で工夫をするのに、本当にお金がもったいないわ!

主人:お前がお母さんにネットショップの買い物の方法を教えるから悪いのだよ!

奥さん:だって、しょうがないじゃない。

教えなきゃ、私が注文から荷物の受け取りと配達までしなきゃならなくなったのよ!

でも、母にネットで買い物が出来るように教えたのは、ほんと失敗だったと思うわ。

開封の物が多いということは、本当に必要な物ではなかったということよね!

物を買うことによって、満たされない心を満たそうとしていたのかもしれないなぁ?

いわゆる、買い物依存症みたいになっていたのかもしれない。

主人:お前も気をつけろよ!ワシが仕事が忙しくて、片付けを手伝えなくてすまんなぁ。いつも、お前にばかり苦労をさせてしまって悪いと思っているよ。

ほんとごめんなぁ。

奥さん:私も、満たされない心を満たすために買い物依存症になるかもしれないわよ!

だって、いつも、仕事を口実にして、私が忙しいときに何か手伝ってくれたことがあるの?

主人:ほんとすまん、すまん。

カメ子:吾輩は、もし、我が家の経済状況が厳しくなっていたら、これから餌をもらえるのだろうか?以前のように、お腹いっぱい美味しい食べ物食べられるのだろうか?

そればかりを心配していたが、奥さんはパートを始めたのではなく、実家の母親が入院したのを機に、退院後の生活がしやすいように片付けに行っていることがわかりホッとした。

でも、奥さんが、実家のお母さんが骨折して入院したと言っていたが、ケガの具合は大丈夫なのだろうか?

入院期間は、どのくらいになるのかなぁ?長くなるのかなぁ?

実家のお母さんには、ずいぶんお世話になったからなぁ。

吾輩もお見舞いに行きたいとは思っているが、新型コロナウイルス感染症も流行っているし、爬虫類なので、無理だろうなぁ?

実家のお母さんには早く元気になって帰って来てもらわないと、吾輩も困る。

だって、実家に遊びに行くと吾輩とカメ輔をとてもかわいがってくれて、自分の家では食べたことがないような美味しいごちそうを食べさせてくれるからね!

相変らず、食べることばかりを気にしているカメ子なのです。

 

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次回の話もおもしろいので、乞うご期待!

 

鬼の居ぬ間に洗濯:怖い人や気兼ねする人がいない間に思う存分くつろぐこと。

第163話 脱走未遂

 今日、吾輩はあることを決心し、実行することにした。

そして、しばらくすると、突然、家中に「キャー」というけたたましい叫び声が鳴り響いたのである。

なんだ?なんだ?いったい、何が起こったのだ!

吾輩が、何のことやらわからないでいると、主人が吾輩に近づいて来て言ったのである。

主人:おい、おい、カメ子。また、水槽の縁によじ登ぼって、脱走するつもりかよ。

と、言い、笑いながら水槽の中に戻したのである。

吾輩は、「あっ、バレた」と思わず心の中で叫んだ。

感の鋭い読者の皆様は、もう、お分かりだとは思いますが、叫び声の持ち主は奥さんであり、吾輩が決めたのは、脱走することだったのです。

さて、話を先に進めることにしよう。

奥さんは、どうしたわけか、カメ子に対してブチ切れ、ムキになって言ったのである。

奥さん:あなた。もし、カメ子が水槽の縁から落ちて、首の骨でも折れたらどうするの?

奥さんの怒りは収まるどころか、さらにヒートアップし、きつい一言が発せられたのである。

奥さん:最近のカメ子の脱走劇は本当に凄いと思う。

今朝、水槽で大きな音がしたので、急いで近寄って中を覗いてみると、カメ子が脱走に失敗し、ひっくり返っていたわ。でも、自分では何もしようとはせずに人間が起こしてくれるのをじっと待っていた。

そして、私が仕事をしているテーブルの横で、また、カメ子が、脱出を企てて失敗し、私に大量の水しぶきがかかったのよ。これから頻繁にカメ子が水槽から脱走するようになったら、私は、心配で外出することができなくなるかもしれない。これは、他人事じゃないのよ、もう少し真剣に考えてよ。

(カメ子:奥さんは、主人が笑いながら言ったことが気にくわないようである)

そして、さらに奥さんは舌鋒(ぜっぽう)を緩めなかった。

奥さん:あなた、暇なら、カメ子が逃亡しない方法を考えてよ!と、言ったのである。

こうまで言われると主人は、奥さんの迫力に圧倒され、何も答えることができなかった。

そして、しばらく経った後、主人が奥さんに向かって言った。

主人:ちょっと、思い出したことがある。

そういえば数年前にカメ子が一度、水槽の壁をよじ登り、床めがけてジャンプして、俺の布団の中に潜り込んだことがあった。

その時は、すぐ、発見されお前にこっぴどく怒られて水槽の中でシュンとしていたなぁ。でも、よく考えてみるとその後は逃亡したことはない。やはり、あの時、こっぴどく怒られたことが効いたのだろう。だとすると、自分達が外出している間に脱走することはないはずだ。だって、一度水槽から脱走して、再び水槽の中に戻るなんて考えられないし、もし、俺達が外出していないときは、水槽から脱走できたはずなのに。もしかして、カメ子は、水槽から脱走しようとしてひっくり返り、人間がいなかったら、そのままの状態でひっくり返っているのが怖いのかもしれない。だから、カメ子は、俺たちが外出していない時は、水槽から逃亡なんかしないと思

うよ。カメ子は賢いからね。

すると、奥さんが言った。

奥さん:ふーん。そうなの。でも、あなたは、私の質問には答えていないわよ。(しばらくしてから)よくわからないみたいだから、私が代わって答えてあげる。

まず、カメ子が逃亡しないようにさせるのよ。それは、カメ子とカメ輔を散歩に連れて行くことね。それって、あなたの仕事でしょ。だから、他人事のような態度をとったあなたが許せないのよ。 

吾輩は、奥さんの話を聞き、「良くぞ言ってくれた」と思った。奥さん、代弁してくれて本当にありがとうございます。

 

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【後記】

読者の皆様へ

 

 カメが水槽から逃亡しないようにどのような工夫をしていますか?

水槽の上に網を掛け、脱走されないよう工夫をしたりしているのでしょうか?

もしかしたら、最も有効な方法は、カメを散歩に連れて行き、カメのストレス解消を図ってあげることかもしれませんね!

:第48話 大脱走(カメのひとりごと未掲載) 

第162話 悪魔のささやき

 

 吾輩は、夢にみていたご先祖様との会見が実現し、なんだか心がウキウキして、今日は、何か良いことが起こりそうな気がしてきた。

すると、主人がおもしろいことを言いながら吾輩に近づいてきたのである。

主人:おい、カメ子。ワシとにらめっこをしないか?

主人から見れば吾輩は、暇そうに見えるかもしれないが、水槽の中の散歩や首のこりをほぐすための運動をしなければいけないので、忙しいのだ。主人が散歩に連れて行ってくれたら、こんなことをしなくても済むのになぁ。主人とにらめっこをする暇なんてないよ。吾輩が、ブツブツとひとりごと言っていると、突然、奥さんが2人の会話の中に入り、呆れ顔で言ったのである。

奥さん:あなた達って、暇な吾人ね。

(カメ子:吾輩は暇ではない。主人と一緒にしないでくれ)

そして、主人が、奥さんの冷ややかな言動を無視して吾輩に寄って来た。

そして、何かを言い始めたのである。

主人:だるまさん、だるまさん、にらめっこしましょう。笑う笑うと負けよ、あっぷっぷ。

吾輩は、今日は何か良いことが起こりそうなので、「まあ、いっか。しょうがないなぁ~」と思い、渋々ゲームに参加した。

このゲームは、何もしなくて良いし、とにかく動かなければ勝つ、これは、カメの得意分野だ。

そして、しばらくの間、2人のにらみ合いが続いた。

すると、どういう訳か、ふと、「うさぎとかめ」の話が、吾輩の脳裏に浮かんできたのである。あの時のカメは、苦手な「かけっこ」にも勝ったし、いわんや、動いたら負けの「にらめっこ」になんか負けるはずがない。

しばらくして、主人に変化が現れ、もうそろそろ我慢ができなくてなってきたようだった。色々とうんちくを述べて気を紛らわしてきたようだが、本当は、しゃべったらその時点で負けになるのになぁ。仕方がない、武士の情けで、これもよしとしよう。

主人:カメ子、お前はやっぱり手ごわいな。カメは、警戒すると相手をじっと見つめて、まばたきをしないと言うが、それが今のお前だね。ちょっと気を抜くと、喉を鳴らす(喉を膨らませて呼吸する)と言うが、それすらしてないね。

そして、しばらくの間、この後も膠着状態が続いた。

ところが、今度は吾輩の方に異変が起きて、悪魔がささやきが聞こえてきたのである。

悪魔:もうそろそろ、人間は降参します。時間の問題ですよ。

ここは、静かに待っていましょう。「果報は寝て待て」と言うでは、ないですか。

その悪魔のささやきを聞き、吾輩は、「寝ていても果報がやってくるなら、それでも良いか」と思えてきた。

そして、そう思うと急に眠気がさし、居眠りを始めたのである。しばらくして、白いモヤの向こう側から、いつかどこかで見たことがあるような風景が現われてきた。

向こう側には、小高い丘があり、その丘の上に旗らしきものが風になびいている。

あれっ、この風景は、いつかどこかで見たことがある光景だ。そうだ、「うさぎとかめ」だ。だとすると、「吾輩はいったい誰?」と我が身を見ると、なんと吾輩はうさぎになっているではないか‼いったいどういうことだ?良くわからないまま、茫然としていると、再び悪魔がささやいてきた。

悪魔:ほら、良い匂いがしてきたよ。あっちを向いてごらん。

吾輩は、「いったい何のこと?」と思いながら、良い匂いがする方向を無意識に振り向いた。とその時、突然、驚くべきことが起こり、ピッ♪ピッピッ♪ピッピッ♪とアラーム音が鳴り響いたのである。吾輩がびっくりして目を覚ますと、主人が吾輩をのぞき込んでいた。そして、開口一番、こう言った。

主人:俺はカメ子に本当に悪いことをした。ごめんなぁ。

ワシは、今から散歩に行くことにする。この勝負は、都合により引き分けとするからな。

そう言うと、主人は散歩の服装に着替えて、さっさと家を出て行ってしまった。

何のこっちゃ。吾輩は呆れるとともに、段々と怒りが込み上げてきた。

すると、奥さんが食事の支度をしている最中で、良い匂いをプンプンさせて吾輩に近づいて来て言ったのである。

(カメ子:あれっ、この匂いは夢の中で嗅いだあの匂いではないか)

奥さん:主人は、本当にわがままでしょう!

しばらくして、吾輩は、まだ、怒りが収まらないまま、今回の出来事について考えてみた。

どうして、吾輩はうさぎになったのか?

うさぎは、「うさぎとかめ」の物語の中で、油断や慢心の象徴でもある。もしかして、自分の心の中の油断や慢心の悪魔がささやいて吾輩を居眠りの世界に導いたかもしれない。

そして、とどめは、吾輩を貶(おと)しめようとする、あの良い匂いだ。

うっかり良い匂いがする方向へ行っていたら、吾輩はそこで負けとなっていただろう。

読者の皆様は「うさぎとかめ」の話の続きをご存じですか?

いくつかある逸話のひとつに、うさぎは仲間から、カメに負けてしまったということで、袋叩きにされたという話がある。

もし、この話が本当だったら、怖い話だ。カメが勝って本当に良かった。

吾輩を救ってくれたのは、あのアラーム音だ。アラーム音は吾輩の恩人だ。

でも、主人は、いつもアラームをセットしないのに、どうしてその時に限ってセットをしたのであろうか?

あっ、もしかして、アラーム音を鳴らして吾輩を救ってくれたのは、我がご先祖様かもしれないなぁ。ご先祖様は、あの時、吾輩に向かって、「我が子孫よ。もし、何か困ったことがあったら、その叫びを発してくれ。その時は、この世から応援するからな」と言っていた。

ところで、話しを元に戻すが、どうして吾輩はうさぎになってしまったのだろう?

もしかして、吾輩自身が油断と慢心の悪魔になっていることを知らしめるために、ご先祖様がうさぎに化身させたのかもしれないなぁ。

ご先祖様は、吾輩が人間様に負け、同じカメ仲間からも馬鹿にされて嘲笑されているところを救ってくれました。本当に感謝をしています。どうもありがとうございました。

あれっ、「今日は何か良いことが起こりそうな気がする」と思っていたが、それは、もしかして、このことかもしれないなぁ?

 

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:第161話 お彼岸Part2 

 

第161話 お彼岸Part2

 


  今回の話は、いよいよ佳境に入ります。

読者の皆様 どうぞ、お楽しみください。

棟梁:さあ、このブドウを食べてみなさい。ほろ酔い気分で良い気持ちになるよ。

(カメ子:えっ、その正体はブドウだったのか)

吾輩は、棟梁に勧められるがままブドウをかじった。するとどうだ。口の中に、甘いブドウの汁が溢れ出してきたのである。「なるほど、それで棟梁が「乾杯」と言ったのだなぁ」と思った。でも、このブドウ、以前食べたことがあるブドウの味とちょっと違って酸っぱい味がするぞ。

しばらくして、吾輩は、棟梁が言っていたようにほろ酔い気分になってきた。一方、カメ達は、各自で持ってきた食べ物を自由に食べ始めていた。さっそく、吾輩もご相伴にあずかろうと思い、目の前にある食べ物を見た。

すると、唖然とするとともに、急に食欲が萎えてきたのである。なんと、それらの食べ物のほとんどが腐りかけた魚やそれに群がっていたハエや虫ばかりで、デザートの果物は、半分腐りかけている野イチゴが少しあるだけだった。

吾輩の食事は、主人が新鮮な魚の刺身を食べさせてくれていたのだが、主人は、いつも奥さんから、「カメ子にそんなにたくさんの刺身を食べさせたら、お腹をこわすかもしれないじゃない」と怒られていた。

吾輩は、「目の前にある半分腐りかけた食べ物を食べると、腹痛を起こすかもしれない。この時代じゃ、病気を治してくれる医者なんて居ないだろうなぁ」と思った。

でも、食べないとご先祖様に失礼だし、隣では、棟梁が吾輩の様子をじっと見ている。いったい、どうしたらいいだろう?と思い悩んだ末、ついに、「ええい、どうにでもなりやがれ」と思い、腹をくくった。

吾輩は、半分腐りかけた魚を思いっきり食べた。するとどうだろう。食べてみると意外と美味しいではないか。これは、初めて味わう味だ。それに食べてもお腹が痛くなるってことはないみたいだ。

お酒の量がすすんでくると、棟梁は、再び吾輩に何かを囁いた。そして、それから、さらに深いご先祖様の話が始まったのである。

棟梁:あなたが、私たちの住むこの世界に訪れてくれて、ありがたいと思っている。今日は、未来の進歩した技術や知識等を聞いて本当に勉強になった。ワシらもそれらを参考にして、この厳しい世界でなんとか生きていくことにするよ。

ところで、食べ物はどうだい?旨いだろう?この時代には、氷なんてものはない。だから、カメ達は捕獲した食べ物を一旦草むらの日陰に置き、腐るのを防いでいる。

しかし、どうしても腐敗は止めることができない。食べる時に、少し臭かったかもしれないが許してくれ。

(ああ~吾輩の心はすべてお見通しだったようだ)

それと、見てのとおり、カメ達は食べ物の残りを、草むらに貯めておき、食べ物が得られない時にこれを食べて忍んでいる。一方、食べ物がないカメ達には、たくさん持っている物が分け与えている。こうして、みんな助け合って生きているのだ。だから、カメ達は食べ物を粗末にせず、とても大事にしている。

ところで、どうして、カメ達は助け合って生きているのかが、わかるか?さっき言ったように、助け合わなくては飢え死にしてしまい、生きてはいけないからだ。

そして、ヘビやカラス、イノシシ等の敵から身を守るためには、絶対に助け合いが必要となるのだ。

カメ達は、敵が近くにいないか交代で監視をしている。一人だと眠っている間に、敵から襲われて殺されるかもしれないからね。だから、自分が監視当番だと自分だけではなく、みんなの命を守らなくてはならないから、ますます責任重大だ。それに、敵は動物だけではなく、自然の脅威もある。

我々カメ達は、毎年どこかで洪水に襲われ、ついには海まで流されて死んでいる。そこで、カメ達は川の石の上で甲羅干しをする時、その中のひとりは、必ず首を長く伸ばして、空を見上げて雲の様子を観たり、川上からの水の流れを監視したりしている。そして、洪水の気配があれば、直ぐに皆に知らせ、川から離れるように言って回るのだ。こうして、自然界でカメ達が生き抜いていくには、いつも緊張して生活していかねばならず、心が休まる時がない。

カメ達は安心して暮らせるように、お互いに助け合って生活しているのだよ。

だんだんと辺りが暗くなってきたが、棟梁の話しはこの後もまだまだ続いた。そして、吾輩の右脳にまた、あの子孫が現れ、吾輩に向かってささやいたのである。

子孫:辺りが暗くなってきたので、もうそろそろ、おいとました方が良いかもしれませんよ。野生のカメ達は、暗くなってきたら行動をしませんからね。

吾輩はそれを聞き、「そろそろお開きかもしれないなぁ」と心の中で呟いた。すると、棟梁は、「もう暗くなってきたので、この辺でお開きとするか」と言ったのである。

そして、棟梁は、あの女性のカメ2に向かって、何か合図を送った。すると、彼女は、急に後ろ側の草むらの中に入って行き、しばらくしてから出て来て、吾輩に近づいてきたのである。すると、彼女は、甲羅の上に何か草で包まれた謎の品を載せていたのである。そして、彼女は言った。

カメ2:これは、私達カメからのお土産です。あちらの世界で開けて下さい。

そして、最後に棟梁は言った。

棟梁:我が子孫よ。もし、何か困ったことがあったら、その叫びを発してくれ。その時には、この世から応援するからなぁ。

そう言うと、吾輩の目の前にいた女性と棟梁の姿が段々と消え始め、辺り一面が白いモヤに包まれていった。そして、しばらくすると、白いモヤの向こうにどこか見たことのある青い水槽が見えてきた。さらに、その前の水面には、ふやけて膨らんでいる吾輩の食べ残しのマメとその横に見慣れない小バエ2匹、そしてどこかで嗅いだことのある匂いがするエビが浮かんでいた。どうやら夢から覚めたようだ。そして、吾輩は、そのマメを見ていると、なぜか急に恥ずかしくなってきて、思わずそれらの全てをペロリッと平らげたのである。

吾輩は、しばらくボーッとしていたが、今まで夢の中で起きた出来事を頭の中で整理してみた。そして、あることがふと浮かんできたのである。吾輩がタイムスリップし、過去の世界に飛び込んだ時、最初に吾輩に眼(がん)をつけてきたあのカメ1は、どこかで見覚えがあるカメだと思っていたら、

あれは、カメ輔だ。

だって、カメ輔はいつも縄張りのことで、他の生き物に難癖をつけていたからな。そして、その後、出て来た紅一点のカメ2は奥さんで、最後に登場したカメの棟梁は主人だよ。でも、どうして、奥さんや主人が過去の世界に出てくるのだろう?吾輩は全くわからなかった。

 

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[後記]

 この度、カメ子がタイムスリップした過去の世界は、厳密にいうと本当の過去の世界ではなく、西暦30世紀のAIで、カメ子に関するあらゆるデータを基にカメ子自身が創造したバーチャル空間なのです。

だから、カメ子は、過去の世界の登場人物を自分の知っている人物に創りあげたのでしょうね。

一方、カメ子は、自分が食べたマメをじっと見て、どうして自分が嫌になったのでしょう?さらに、見慣れない小バエやエビがどうしてそこに浮かんでいたのでしょう?

その謎については、カメ子のみぞ知る。ですね!

 

:このブドウとは、正確にはヤマブドウのことで、食べると酔うのは、ヤマブドウが発酵して、ぶどう酒になったかもしれません。

:この味は、腐れる前に出る旨み食味成分であるかもしれません。

:第158話 蝉しぐれPart1 

第160話 お彼岸Part1

 

 

 吾輩が昼寝をしていると、辺り一面が白いモヤに覆われて、何も見えなくなってきた。

そして、次第にモヤが消えていき、その向こう側には、いつもの光景が広がっている。いったい、ここはどこだろう?

よく周りを見渡すと、目の前には幅が約30m位の川が流れていて、両岸とその後ろ側に雑木林が生い茂っている。

空には、10数羽のカラスが「カーカー」と鳴きながら、飛んでいる。そして、横を見ると、石の上で甲羅干しをしているたくさんのカメ達が、こちらをジロジロと見ているのである。吾輩は、びっくり仰天して、「あなた達はいったい誰なの?」と聞いてしまった。

すると、その中の一匹が、「突然目の前に現れ、お前こそいったい誰だ?ここは、我がカメ一族の縄張りだぞ。誰の許可を得てここに入ってきたのか?」と上から目線で言い返してきた。そして、その声は、いつかどこかで聞いたことがある声であった。

吾輩は、ここがいったいどこなのかさっぱりわからず途方に暮れていると、突然、右の方から不思議なささやきが聞こえてきたのである。

不思議なささやき:ご先祖様、私です。30世紀生まれの貴方の子孫*¹ですよ。落ち着いてよく聞いて下さいね。あなたは、夢の中で私に、「今日はお彼岸だから、ご先祖様に一度で良いので、逢って話がしたい」と言いましたね。そこで私が、タイムマシンでご先祖様に逢わせてあげたのです。

貴方の前に現れたカメ達は、貴方のご先祖様ですよ。

ご先祖様と会話するためには、まず、貴方の素性やこれまでのいきさつを偽りなくちゃんと話さなくてはいけませんよ。

吾輩は、我が子孫のささやきを聞いて思い出した。そう言えば、昔そんなことを言った覚えがあるなぁ。吾輩は、今度こそご先祖様と会話ができるようにわかりやすく丁寧に話そうと思った。そして、勇気を出して挑戦してみた。

カメ子:私は、貴方達の子孫で、未来の世界からやって来ました。(子孫:あれっ、挨拶はたったそれだけ?)

すると、一匹のカメが即座に答えた。

カメ1:なにっ?未来からやって来ただと?お前は、いったい何を言っているのか?ますます怪しいなぁ。嘘をつくと罰を与えるか、ここからは、出て行ってもらうことになるよ。

吾輩は、このカメの「罰を与える」と言う言葉にびっくりして、この後、どうして良いか分からず、ただ茫然と突っ立っていた。

すると、別のカメが、吾輩に向かって話し始めたのである。

カメ2:彼を、あんまり怖がらせるようなことは言わないでよ。かわいそうじゃない。彼が言う「未来の世界」とやらをもう少し聞いてみても良いのじゃない?

吾輩は、彼女の言葉に救われた。

(彼女もどこかで逢ったような気がするが、しかし、誰なのかどうしても思い出せない)

そこで、ゆっくり丁寧に、自分の生い立ちや人間と同じ屋根の下で暮らしている日常生活について等を具体的に話した。すると、今度は、どこか風格のある別のカメ(カメ達の棟梁かもしれないが、彼もどこかで見たような気がする)が突然、吾輩の話に入ってきたのである。そして、こう言った。

棟梁:人間と同じ屋根の下で暮らしているって?

あの人間様と一緒に暮らしているのか?と言うと、棟梁は、右側の方に目をやったのだ。吾輩もその方向に目を向けると、そこには人間が畑を耕していた。その人は、お百姓さんのようだった。そして、棟梁は言った。

棟梁:あの人間様と生活しているのか?嘘だろ。

よく見ると、髪の毛がちょっと変だった。あれは、ちょんまげじゃないか?お百姓さんもちょんまげをしている。もしかして、ここは、随分前の時代かもしれない。引き続き棟梁は言った。

棟梁:人間様が家の中でカメを飼っているなんて、この辺では聞いたことがないなぁ。もし、カメを飼っているとすれば、殿様ぐらいだろう。そのカメは幸せ者だ。そして、それが、ワシの子孫だとすると、お前さんは、大したものだよ。とても誇らしいことだし、お前が気に入ったよ。と言うと、突然、他のカメ達に向かってびっくりするような発言をしたのだった。

棟梁:今から我が子孫のために晩さん会を開こうと思う。

各自で、食べ物を持参し、後程、もう一度、集まってほしい。

棟梁から、そう言われたので、カメ達は石から飛び降り、川岸まで泳いで渡った後、川原の向こうの草むらの中に入った。そして、しばらくすると、再び草むらから出てきた。カメ達は、甲羅の上や口に何かを加えて川原の中央の広場に集まった。そして、食べ物から色んな匂いをさせて、吾輩の目の前を通過したのである。それは、いったい何だろう?そして、最後に棟梁も甲羅の上に何かを載せてやって来た。何やら吾輩の好きな良い匂いがしている。

そして、みんなが揃ったところで、棟梁が言った。

棟梁:おお~みんな揃ったようだな。彼は、我が一族に逢うために、遠い未来の世界からやって来たんだ。さあ、今から我が子孫のためにお祝いをしようじゃないか。と言うと、吾輩に最初に話しかけてきたカメ1が、ある物を自分の甲羅の上に載せ、それぞれのカメの前に1個づつ置いていったのである。そして、吾輩は自分の前に置かれたそれを嗅いでみると、ちょっぴり腐ったような、でも甘ずっぱい香りがして、なんだか酔いそうになった。あれつ、最近これを食べた記憶があるぞ。丸い形をし、紺色の皮で覆われていて、それをむくと実が飛び出てくる。でも、その名前が思い出せない。

すると、再び棟梁はみんなに向かって言った。

棟梁:みんな準備ができたようだな。さあ~手元の食べ物で乾杯しよう。我が一族および子孫のご多幸と繁栄を祈念し、乾杯 ‼

みんなは、一斉にそれを食べ始めた。

(えっ、食べ物を食べて乾杯ってどういうこと?)

そこで、棟梁は、横にいる吾輩に向かって何やらささやいたのである。

そして、この後、話は意外な方向に展開する。

次回の話もおもしろいので、乞うご期待‼

 

*¹:第151話 未来からの訪問者(Part1) 

 

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第159話蝉しぐれPart2

 

*この写真は、好奇心旺盛なカメ子がセミを覗いているところです。

 

 ついに、ユッカ姉さんの話は、佳境を迎えた。

さあ、第159話の始まり、始まりだよ。

セミ:私は、地上に出てから今日で3日目、残りの命が、あと4日間しかないの。

それに比べ、「カメは万年。鶴は千年」と言われていて良いわね。長生き出来るあなたが、とても羨ましいわ。失敗しても、何度でもチャレンジできるわね。

私は残り4日間で、あることをやらなくていけないのよ。

それは、私の子孫をつくること。だから、絶対に失敗は許されないの。今、私は、素敵な彼氏からのラブコールを待っている最中で、これから、あの蝉時雨(せみしぐれ)の大合唱が始まるわよ。

(カメ輔:えっ、いったい何のこと?さっぱりわからないよ)

もし、たくさんの彼氏からラブコールがあったらどうしよう?私は、声が大きくて、綺麗な声のハンサムな彼氏について行くことにしようかなぁ。

でも、声だけで判断してついて行ったら、容姿がイマイチだったらどうしょう?

僕は、「そんなことどうでも良いことだ」と思った。

そして、ここからさらなるセミの独演会が続き、どこからともなく、うるさい鳴き声が聞こえてきた。

すると、セミは、突然、話を止め、この鳴き声に素早く反応した。

そして、セミから驚くべき発言が飛び出してきたのである。

セミ:彼からのラブコールが始まったわ。そろそろこの辺でお開きにしましよう。

そう言うと、僕の顔をチラッと見て話を止めた。そして、その時、僕は、一瞬あることに気づいたのである。

カメ輔:もしかして、彼氏からのラブコールというのは、蝉時雨のことなのかなぁ?

そうだとすると、あのうるさい鳴き声はセミの鳴き声だったのか?

なんてこった、僕は、初めて知ったよ。でも、僕にとっては、この声はうっとうしく聞こえるだけだ。

そして、僕が、その場から立ち去ろうとした時、セミは、意外なことを言ったのだ。

セミ:あっ、そうそう、あなたに1つだけ言っておきたいことがあったのよ。

実は、あなたのご主人様から、「君のために名前をつけてあげる」と言われたの。

それで、私の名前が決まったら、あなたに教えてあげるわね。楽しみに待っていてね。

ああ~ついに、ここにも神出鬼没の主人が登場してしまった。僕は、半ば呆れながら、「楽しみにしているよ」と言って、その場から立ち去った。

そして、それから3日後、僕が、いつものようにベランダを散歩しているとき、ふと、彼女(セミ)のことを思い出した。

そして、ユッカ姉さんのところへ急いで行った、しかし、既に彼女の姿はなかった。

そこで、早速、ユッカ姉さんに彼女のことを尋ねてみた。

すると、ユッカ姉さんが、淡々と話し出したのである。

ユッカ:ああ、あの子ね。あなたと会ったその日の午後、彼氏に会うためにどこかへ飛んで行って、その翌日に戻ってきたのよ。そして、主人がここに来て、その子に向かって、何かを話していたわ。その翌日、つまり昨日、再び飛び立って行ったわよ。

カメ輔君が知りたがっていることは、後でご主人様に聞いてみたらいいわ。

やはり、ユッカ姉さんは、僕と彼女の話を聞いていたようだった。

僕は、「もう、彼女に会うことはないかもしれない」と思うと、なんだか急に寂しくなってきた。

ところが、しんみりした形で終わると思っていたこの話は、ユッカ姉さんの発言で、ほのぼのとした温かい気持ちになったのである。

ユッカ:彼女は、「私と契を結んだ彼は、鳴き声が大きくてたくましく、目がパッチリして、鼻筋の通ったイケメンなの。相手も私のことを凄く気に入ってくれたのよ」と、言っていたわ。

そして、最後に「自分の子供は、この近くの木の中に産んだので、今から7年後にまた、ここに挨拶に来るはずよ。その時は、よろしく頼むわね」って言って去っていったわ。

僕は、ユッカ姉さんの話を聞き、彼女が心配していたことが解決し、彼女の願いも成就したことに安堵した。

セミのお姉さん、おめでとう。願いが叶って良かったね!

でも、そのお姉さんは、もうこの世にはいない・・・。

なんだかとても寂しい気持ちになってきたが、今から、主人が命名した彼女の名前を聞くことにしよう。

何ていう名前を付けたのだろう?

また、変な名前じゃなきゃいいが、楽しみだなぁ。

 

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【後記】

 その後、主人は奥さんに、あのセミの話をしていたのです。

主人:おい。ユッカの葉っぱに隠れていた、あのセミちゃんに名前を付けた。

今度も、三日三晩寝ずに考えたよ。いったいどんな名前だと思う?「蝉しぐれ」だよ。

苗字が「蝉(せみ)」で、名前が「しぐれ」だ。どう思う?

これに対し、奥さんから拍子抜けした言葉が返ってきた。

奥さん:まあ、良いんじゃない。

ところが、主人と奥さんの話を聞いていたカメ輔は、意外な反応をしたのです。

カメ輔:えっ、その名前、僕は、どこかで聞いたことがあるぞ。確かそれは、彼女が僕に言った難しい言葉だ。

あれっ、もしかして主人は、僕と彼女の話をテレパシーで聞いていたのかもしれないなぁ。

えっ、また、今度も、三日三晩寝ずに考えたって、それは、嘘だと思うよ!

その真実はいかに?

後程、奥さんに聞いて確認しておきますね!

 

第158話 蝉しぐれPart1

  


 8月某日、僕(カメ輔)は、いつものようにベランダを探検していた。

ふと、ユッカ姉さんを見上げると、葉っぱの一部が上下に揺れていたのである。

僕が「何だろう?」と凝視すると、そこには、僕が今まで見たことがない生き物がいた。

ユッカ姉さんも、僕には何も言ってくれないし、僕の敷地に無断で侵入して来た不届き者は、言語道断だ。と思った。そして、僕はこの怒りを我慢できずに、ユッカ姉さんにぶつけてしまった。

ところが、ユッカ姉さんからは、何の返事もなかった。

いったいどうなっているのだろう?と思い、業を煮やした僕は、直接その得体の知れない生き物に話しかけることにした。すると、その生き物からびっくりするような言葉が返ってきたのである。

生き物:私の嫌な予感が的中して、とうとうカメ輔君が登場したわね。

貴方とまともに付き合うと、私の貴重な時間がいくらあっても足りなくなるわ。

ああ、時間がもったいない。

でも、まっ、それも仕方がないわね!それで、私に、何が聞きたいの?

あなたの質問には簡潔に回答をするので、私の話をよく聞いてね!

僕は、なぜ、この生き物は、こんなに上から目線で話すのだろう?

どうして僕の名前を知っているのだろう?と不思議に思った。

そして、この生き物からの返事に、一瞬凍りついてしまったが、少し時間を置き、

頭の中をよく整理してから、3つの質問を投げかけたのである。

カメ輔:①なぜ、僕の名前を知っているの?②あなたは、いったい誰?③番目は、どうしてここにいるの?といった質問だった。

すると、その得体の知れぬ生き物から丁寧な答えが返ってきた。

生き物:まず、①番の質問に答えるわね。私がこの地上に産まれ出た時、周りの木々や草達から情報をもらっていたので、あなたのことを知っていたのよ。植物は動けない代わりに口が達者*¹で他の生き物の噂話をするのが好きなの。それで、あなたがこの家の、「期待の星」であることがわかったのよ。

次に②の質問ね。人間の学問によると、「蝉(セミ)」の部類のクマ蝉に入るわね。

私は、空を飛ぶこともできるのよ。だけど、スズ吉やハト吉とは種類が違うわよ。

(カメ輔:ハト吉*やスズ吉*のことまで知っているなんて、これは本物だ。 やっぱり、植物の情報収集能力は凄いなぁ)

私達セミの一生は、とてもセンセーショナルなのよ。セミは、木の中に卵で産み落とされ、しばらくしてから幼虫になり、その後、その木の下の土の中に移動をする。

そこで7年ほどじっと耐え忍んだ後、その年の夏にようやく地上に出ることができる。その後、再び木に登り脱皮をして今の姿になるのよ。

そして、それから7日後、ある目的を達成したら死ぬの。だから、私にとって、今が一番大事な時なのよ。

(カメ輔:あっ、もしかして、ユッカ姉さんがセミのことを全く僕に話さなかったのは、これが理由なのかもしれないなぁ)

そして、初めは「あなたの質問には簡潔に回答をする」と言っていたセミは、いつの間にか話をヒートアップさせ、エンジン全開でベラベラしゃべり始めたのである。

次回の話は意外な方向に展開し、佳境を迎えることになるので、乞う御期待!

 

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*1 :第154話 おしゃべりトマト

*2 :第150話 フイアンセ

*3 :第147話 リアリスト