主人は最近、毎日朝一番に、吾輩とカメ輔に朝食をくれる。
食事管理を怠ったため、ぶくぶく太った吾輩の姿とヒューヒュー喉をならしているカメ輔の姿を見て、主人は反省したのであろう。
吾輩とカメ輔にとって、これは、たいへんありがたい事だと思う。
話は変わるが、今日は何だか良いことが起こりそうな予感がしてきた。
さっそく主人が吾輩の水槽に近づいて来て、マメ(カメ用配合飼料)の入った袋を持ち
シャッ、シャッ、シャッと音をたてて振りながら「カメ子~、カメ子~」と、普段より1オクターブ高い声を出して吾輩の名前を叫んでいる。
吾輩は、音が聞こえてくる方向に首だけ向けると、主人が、袋からマメを取り出し、吾輩の目の前の水面めがけてバラ撒き始めたのである。
吾輩はいつものように、マメに毒が入っていないか、一応、クンクンと匂いを嗅ぎ、安全を確かめた。
そして、カリッカリッと音をたて、噛みしめながらゆっくりと飲み込み、その度に、鼻から水鉄砲を出すのである。
すると、その光景を見ていた主人が言った。
主人:おお~相変わらず、カメ子は自分の健康に気を付けて、マメを1個ずつゆっくり噛みしめながら、水といっしょに飲み込んでいるなぁ~「カメの甲より年の功」だ。
(褒めているのか?おちょくられているのか?よくわからん)
さあ、次はカメ輔の番だ。
さっそく、マメをバラ撒く音がした。
すると、時折ガツン、ガツンという音が聞こえてきた。
この音は、どこか聞き覚えのある音だった。
その音が聞こえなくなると、主人は言った。
主人:カメ輔は相変わらず食用旺盛だなぁ。それに、よく噛まないで、マメを飲み込むなんて、まだ、若いなぁ~
それに食べるスピードが早いや。
吾輩も「そうだろうなぁ」と、半分納得し、カメ輔をうらやましく思った。
ところが、主人は次に意外なことを言ったのだった。
主人:おい、おい、カメ輔。
そんなに鼻を水槽の壁に強くぶつけてマメを食べるなよ!
鼻の骨が折れるぞ。
(そして、しばらくして)
あっ、もしかしてこのことが原因で、口呼吸をしだしたのかもしれないなぁ?
これからは、気を付けて水槽から離してマメを撒くようにするからな。
(第119話 蓄膿症Part2を参照してください)
それを聞き、吾輩は、「ああ~やっぱりそうだったのか?主人よ。これから、カメ輔にマメをやるときは、注意してやってくれよ」と心の中でつぶやいた。
普通はここで、食事タイムが終わるのであるが、今日はちょっと違っていた。
さあ、この話しの続きは、意外な方向に展開することになるよ!
次回を乞う御期待!
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