この出来事は、今から七年前の冬のことである。当時、吾輩カメ子は八才、そして、カメ輔は、まだ生まれて間もない幼き命であった。今となっては遠き日の記憶ではあるが、あの朝の寒さだけは、いまだに甲羅の奥に残っている。 前夜、主人と奥さんが居間で語り…
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