カメのひとりごと

ニホンイシガメのカメ子が、カメ目線でとらえた人間社会をおもしろおかしく書いています。

第92話 運命が変わる日(Part3)

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   部屋の中に入ってきた2人の男性が

「〇〇〇放送です。今日は、どうぞよろしく

お願いします。」と言った。

吾輩は「なに、〇〇〇放送だと!

あの有名なテレビ局か?

これは、とんでもないことになったぞ!

いったい、何でこんな所に来たのかなぁ?」

と思った。

吾輩の育ての親のAさん、謎の女性、主人は、

早速、テレビ局の方に近づき挨拶を始めた。

そして、謎の女性とAさんが、テーブルを挟ん

でテレビ局の記者Bさんと向かい合う形で

ソファーに座り、何やら打ち合わせを始めたの

だった。

謎の女性:どんな質問をされるのでしょうか?

(記者Bさんが座っているソファーの後ろで

カンペを持ち、いたずらをして立たされてい

る少年のような主人を指さし)

「この質問にしか答えられません。それ以外

のことを質問されてもお答えできません。」

と言ったのだ。

どうも、この謎の女性は、事前に想定問答集

を作っていて、それをカンペに書いていたよ

うだった。

これには、謎の女性の隣に座っていたAさん

も唖然としていた。

吾輩は、なぜ、この謎の女性が

インタビューを受ける事になったのか?

不思議に思っていた。

それに、このカンペは、どこか見覚えがある

用紙に書かれているようであった。

3人の打ち合わせが終了すると、すぐに、

インタビューの本番が始まった。

周りの空気に緊張が走り、思わず吾輩も息を

呑んだ。

カメラマンCさんのテレビカメラが、謎の女

性の顔をフォーカスし、インタビューが続い

た。

吾輩も緊張して、胸がドキドキしていた。

インタビューの話は、どこかで聞いたことが

あるような内容であった。

それは、今朝まで、奥さんが1人で何かを

ブツブツ言っていた内容と同じだと思った。

おかげで、吾輩も睡眠不足である。

ところが、突然、撮影中に「バタン」という

大きな音がし、一瞬、インタビューが止まっ

た。

奥さんが、今朝まで一生懸命作っていたカン

ペを、主人が床に落としてしまったのだ。

吾輩は「やばい、主人が奥さんに用紙が汚

れた。と言って怒られるぞ!」と思い

ハラハラドキドキしていたが、何事もなく、

インタビューが終わった。

すると、カメラマンのCさんが「カンペを

見なくても上手く喋れるじゃないですか」

と言った。

そして、それを聞いた謎の女性は、「本当

ですか?ああ~良かった。」と言うと、息

を思いっきり吸い込み、フーッと一気に

吐き出したのである。

それを見ていた吾輩も、何も事件が起こら

ず、胸を撫で下ろしていた。

ところが、安堵する暇も無く、記者のBさ

んの口から驚愕するほどの言葉が飛び出し

てきたのである。

さて、いったい吾輩の身に何が起こった

のでしょうか?

 話は、いよいよこれから、

クライマックスを迎えることとなる。

次回を、乞うご期待!

 

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