ある日の夜のことである。吾輩が、そろそろ床に就こうとしていたとき、主人と奥さんが何かひそひそ話をしているのが聞こえた。
吾輩は毎晩暇なので、いつものように二人の会話を盗み聞きすることにした。
すると、二人は、とんでもない話をしていたのである。
奥さん:ねえ、今から大事な話をするから良く聞いてね。
〇〇〇の右側の部分がひどく痛んでいるので、そのままにしておくと死んでしまうかもしれない。明日にでもその部分を切り取らなくてはいけないかもしれないわ。
すると、主人はびっくりしたようすで、こう言った。
主人:えっ、体の一部を切り取るの?
奥さんは、その質問に答えた。
奥さん:体の一部を切り取るのは、本人にとっては相当ショックなことかもしれないので、このことは当日まで黙っていた方が良いかもしれないわね。
主人:そうだね。本人にとってみれば、これは大手術だからね。
そう言って二人は、床に就いた。
これを聞いていた吾輩は、愕然とした。
現在、この家に住んでいる家族といえば、主人と奥さん、そして吾輩とカメ輔だけではないか。
奥さんが言った〇〇〇の部分がはっきり聞こえなかったが、きっと吾輩かカメ輔のどちらかのことだろうなぁ。
えっ、そんな~もしも、吾輩だったらどうしょう?
体の一部を切り取られるなんて怖いよ~でも、吾輩の体はどこも悪いところはない。
だとすると体の一部を切り取られるのはカメ輔かもしれないなぁ。
そんなことを考えていると、吾輩は、どうしても眠れそうになかった。
そこで、勇気を出してカメ輔に聞いてみた。
すると、なんと、カメ輔も主人達の話を聞いていたではないか。
それじゃ、話が早いなぁ。
カメ輔:僕も体を切り取られるのは、てっきり、カメ子兄ちゃんだと思っていたよ。
だって、僕も体の悪いところはどこも無いもの。でも、結局二人のうちのどちらかだよなぁ。
そして、吾輩は、最後にカメ輔に言った。
カメ子:まあ、体を切り取られるのがどちらでも、俺たち兄弟はこれからも仲良くしていこうなぁ。そして、主人と奥さんも大事にしていこう。
カメ輔:うん。
この時の二人は、まるで今生の別れのような会話をしていたが、睡魔には勝てず床に就いた。
さて、体の一部を切り取られるのは、吾輩か、カメ輔か、いったい、どちらでしょうか?
次回は、話が意外な方向に展開するので、乞うご期待!
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