カメのひとりごと

ニホンイシガメのカメ子が、カメ目線でとらえた人間社会をおもしろおかしく書いています。

第109話 刎頸(ふんけい)の友 Part1

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  今日は、とても良い日になりそうな気がする。

なぜ?って、主人と奥さんが、吾輩とカメ輔を遊びに連れて行ってくれるからだ。

果たして、どこに連れて行ってくれるのか?とても楽しみだ。

そして、その時がやって来た。

朝の10時頃に主人が、吾輩とカメ輔を透明な水槽に入れて車に乗せた。

その後から、奥さんが車に乗り込み全員が揃ったところで、

さあ、ドライブの始まりだ。

ところが、車に乗るとすぐに、カメ輔の大暴れが始まった。

水槽の壁をよじ登り、外に飛び出したのである。

ああ~また、カメ輔がしでかした。

まったく、もう、おかげで、カメ輔のおもり役の吾輩が、

主人から「躾がなっとらん」と、怒られることになるんだぞ!

当のカメ輔本人は、相変わらずのほほんと平気な顔をしている。

まったく、カメ輔には、困ったものだ。

車に10分ぐらい乗ったであろうか?ようやく目的地に到着した。

車外に出ると、以前見たことがあるような景色が広がっていた。

でも、ここがどこなのか?よくわからない。

透明な水槽の中から外を見ると、向こう側には運動公園が見えた。

そこには、元気に活動している人間たちがたくさん見える。

コロナ禍なので、久しぶりに 主人以外の人間を見た。

主人は、早速、吾輩とカメ輔が入った2つの水槽を持って、この場所から移動した。

しかし、主人が手抜きをして、2つの水槽を一度に運ぼうとしたので、地震のように揺れた。

吾輩は、おかげで、いささか、乗り物酔いをしてしまった。

(カメにだって、平衡感覚ってものがあるんだぞ!)

隣にいるカメ輔も、水槽の中で外に出ようと悪戦苦闘しているようだ。5分ほど水槽の中で揺られたであろうか?

やっと、目的の場所に着いた。

さっそく地面に降ろされると、甲羅の中から顔を出し、周囲を見渡した。

そこには、石で出来たベンチと、積み上げられた砂の山があった。

反対側には、グランドが広がっており、そこでは、子供達がサッカーの練習をしていた。

やはり、ここは、いつか来たことがあるよう

な気がするが、どうしても思い出せない。

そして、前を見ると、カメ輔の顔があった。

彼もこちらを見ていた。

「ははぁ~ん。また、主人が、吾輩とカメ輔を迎え合わせに置いたんだなぁ。

これには、何か深い意図があるのか?

吾輩にカメ輔の面倒を見ろということなのか?

もしかして、吾輩とカメ輔を戦わせようとしているのかな?」と思っていると、

カメ輔の方から話しかけてきた。

カメ輔:お兄ちゃん。いったい、ここはどこ?

よくわからないから、僕は探検に行ってくる。

でも、心配しないで。今度は脱走なんかしないから。と言うと、

さっそく、今居る場所から右側に広がってい

るグランドに向かって歩き出したのである。

吾輩は、カメ輔に「おまえの好きなようにしな!」と言いつつ、

果たして、吾輩はどうすべきか?と思いながら、

もう一度、辺りを見渡した。

そうだ、「大切な主人を忘れていた。どこに行くにしても、

まずは、主人だ」と思い、主人を探した。

主人は、右側の広場にいた。

剣道の蹲踞(そんきょ)をしているような格好で、吾輩を見ていた。

吾輩は、主人に 向かって進んで行き、 やっと、足元にたどり着いた。

吾輩は主人の靴の上から臭いを嗅いでみた。

すると、やっぱり主人の匂いがした。

そして、主人は言った。

主人:お~っ、やっぱりカメ子は律義だなぁ。

それに比べて、カメ輔は、困ったものだ。

また、逃亡するつもりなのだろう。

吾輩は、「これも、宮仕いだ。我慢、我慢」と

思いながら、主人の股の間をくぐり抜けて、グランドの方に向かった。

5mほど、歩いたであろうか?

そこには崖があり、前が立ちふさがっていた。

崖といっても、20cmほどの窪みで、横に長く伸びていた。

そこで、吾輩は「これじゃ、前には進めない」と思い、

意を決し、窪みの中に頭から突っ込んで行った。

一瞬痛いと思ったが、窪みの中に落ちるや、いなや、

向こう側の壁をよじ登ろうとした。

しかし、登れそうもない。

これも、歳のせいなのかなぁ?自分でも、半分情けなかったが、

「ここから登らなくても、どこかに、壁の低い所があるかもしれない。

そこを探して登ろう」と思い、窪みに沿って歩んで行くことにした。

今度は、10mほど歩いたであろうか?

向こうの方に3人の中学生ぐらいの男の子たちがいて、

吾輩の様子をじっと伺っていた。

最近では、こんなに若い人間を近くから見るのも久しぶりだ。

吾輩は、さらに進み、彼らの足元までにやって来た。

すると、彼らの中の1人が、吾輩の後方にいる主人に向かって、

話し始めたのである。

「おじちゃん。カメを見ても良い?

こんなにカメを近くで見るは生まれて初めてだ」と言った。

これに、主人は「見ても良いよ。このカメの種類は何かわかるかい?」と

聞き、彼らは、頭を横に振り、「わからない」と答えた。

そして、主人は、いつものように、吾輩の自慢話を始めたのである。

主人:このカメは、ニホンイシガメと言って、そんじょそこらにいるカメとは

ちょっと違うんだよ!準絶滅危惧種に指定されているんだ。

皆は知らないとは思うけど、カメってとっても賢くて人間の言葉を

理解することができるんだよ!等を自慢げに話し、そして、最後には、

「カメのひとりごと」の本の宣伝まで始めたのである。

吾輩は、何だかこそばゆくなってきた。

すると、彼らは、直立不動の格好から、膝を折り曲げて、

顔を吾輩に近づけてきたのである。

そして、吾輩の顔をジロジロ見ながら、一言を発したのである。

少年:カメの顔って、カエルに似ていて、可愛いな~

その言葉を聞いて、吾輩は嬉しかったが、

ひとつだけ気にくわないことがあった。

カメ子:吾輩が、カエルに似ている?

そうじゃなくて、カエルが吾輩に似ているんだよ。

カエルは両性類で、吾輩は爬虫類だ。吾輩の方が上だぞ。

それに、人間だって、吾輩と同じ顔をしているじゃないか?

目が2つ、鼻が1つ、耳が2つ。口が1つ。

これでも、吾輩はモデルだぞ!

最近は、テレビにも出演して、みんなから「可愛いカメさんね!」って

言われているんだぞ。(いつの間にか、自分の自慢話が始まった)

さっきまで、主人が吾輩のことを褒めちぎっていたのに、

少年の一言で、興ざめしてしまった。

この後、彼らはこの場を立ち去り、今度は、カメ輔の方に向かって行った。

吾輩は、久しぶりに、素敵な出会いがあり、とても、楽しい1日であった。

でも、これだけでは終わらず、いよいよ、この後、刎頸(ふんけい)の友が

登場するのである。

次回を乞う期待!

 

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第108話 銀幕デビュー

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*カメ子の着物姿の動画が見たい方は、Instagramhino0719を検索してくださいね!
 

令和3年3月3日は、記念すべきカメ輔の銀幕デビューの日である。

ついに、この日がやって来た。

吾輩は、カメ輔の親になったような気持ちで、果たして上手く撮影ができるだろうか?と、とても心配をしていた。

(カメ輔は、このことを自覚しているのかな?)

その日の午前中、既に、吾輩とカメ輔は、甲羅の掃除を終え、そして、その瞬間がやって来た。

まず、トップバッターは吾輩だ。

奥さんは、吾輩をバスケットに入れ、いつもの撮影場所に連れて行った。

そこには、ひな壇があり、男雛と女雛が置いていて、

その周りには、綺麗な桜の花びらが敷き詰められていた。

奥さんは、吾輩を女雛の前に置いて着物を着せ、甲羅に桜の花を付けた。

撮影に慣れている吾輩は、顔を甲羅の中に引っ込め微動だにせずにいた。

すると、これを見ていた奥さんが言った。

奥さん:さすが、モデルね!私の気持ちを察して、おとなしくしてくれているわ。

いよいよ、次は、カメ輔の登場だ。

主人は、カメ輔を鷲づかみにし、男雛の前に置いた。

奥さんは、主人に「着物を着せるので、カメ輔が動かないように押さえていてね」と言うと、さっそく、甲羅の上に着物を付け始めたのである。

すると、カメ輔が甲羅の中に引っこめていた顔と足を外に出し、いきなりバタバタと暴れ出した。

そして、主人の手に、カメ輔の長く伸びた爪が刺さり、「痛い」と叫んで、カメ輔を手から離したのである。

まさに、ひな祭り会場は、カメ輔の独壇場になろうとしていた。

とうとう、吾輩の怖れていたことが、現実となってしまったのである。

野に放たれたカメ輔は、ぐるりと回りを見渡した後、糸の切れた凧のように、あらぬ方向に徘徊し出した。

ひな壇の周囲一面に敷き詰められていた桜の花びらは、カメ輔によって、蹴散らされ、無茶苦茶になってしまった。

吾輩は、「ああ~やってもーた」と、ため息をつくと、今度は、カメ輔が吾輩に向かって突進して来たのである。

そして、吾輩に言った。

カメ輔:お兄ちゃん。何とかしてよ!奥さんが、僕の甲羅に何か悪さをしているみたいなんだよ。(いつもの甲羅掃除とは、少し感じが違ったらしい)

吾輩は、「もう遅いよ」とカメ輔に言った。

すると、奥さんは、主人に「ああ~とうとうやってしまった。しょうがないわね~カメ輔はやっぱりモデルには向いていないのかも?きっと、カメ子とは、血が繋がってないかもしれないわね。カメ輔を早く捕まえて、元の位置に戻してよ」と言ったのだ。

奥さんは、主人にダメ出しをして、かなりご立腹の様子であった。

主人は、奥さんに言われたとおり、カメ輔を元の位置に戻した。そして、今度こそ、カメ輔が動かないように、しっかり甲羅を手で押さえたのである。

そして、カメ輔の目の前にバスケットを置き、壁を作ったのである。

すると、事は意外な方向に動き出した。

カメ輔は、目の前に大きな壁があることに気づき、しばらく静止したのである。

主人は、「ようやく、カメ輔が落ち着いたな」と、つぶやくと、そっと、前の壁を取った。

そして、すぐ、奥さんが、カメ輔の目の前にスマホを構え、撮影を開始したのである。

ところがどうだ。カメ輔は、スマホをじっと睨みつけ、動こうとはしなかった。

そして、しばらくして、カメ輔は、威風堂々と行進を始めた。

奥さんは、「カメ輔もやる時は、やるじゃない。カメ輔を見直したわ。

やっぱり、カメ輔は、カメ子と血の繋がった兄弟ね!あなたもついにモデルの虜になったわね」と言い放ったのだ。

そして、撮影は終了し、奥さんは、吾輩とカメ輔に、「ご苦労さん」と言った。

でも、奥さんの顔は、何だか寂しそうであった。

ああ~とんだ「ひな祭り」になってしまったなぁ。

男雛と女雛の前で、カメ輔(男雛)と吾輩(女雛)が、二人揃って仲良く映るはずであったのに、とんでもないことになってしまった。ああ、情けない。すべてカメ輔のせいである。いや、全て、吾輩の不徳の致すところである。

奥さんは、肩を落とし、「この企画は、失敗だったわ」とポツリつぶやき、撮影のチェックをした。

案の定、奥さんの表情は、段々と厳しくなっていき、それを見かねた主人がついに動いた。「どれどれ、ちょっと見せてみろ」と言い、奥さんが持っているスマホを取り上げ、覗いてみたのである。

そして、しばらくして、主人は、意外なことを言った。

主人:オーッ、カメ輔も、きまっていて、なかなか格好良いぞ。まるで、遠山の金さんみたいだ。左前足(失礼、手)で仁義を切り、半分はだけた着物の下から甲羅模様の入れ墨がちらっと見えているよ。

すると、それを聞いた奥さんの顔から、笑みがこぼれてきた。カメ輔は、この二人の会話を聞いていたのだろうか?

この後、主人は、カメ輔のいる水槽を覗き込んだ。すると、そこには、シュンとして落ち込んでいるカメ輔がいた。

それは、まるで、今まで格好良くきめていた、遠山の金さんではなく、金さんから裁きを受けた罪人であった。

 

 

【追記】

 この後、SNSで、「カメ輔、銀幕デビュー」の評価を確かめてみました。

すると、予想以上に閲覧回数が多く健闘しているようでした。

これも、すべて、読者の皆さまが応援してくださったおかげだと思い、

感謝をしています。

どうもありがとうございました。

さっそく、この結果をカメ輔に報告します。

まさしく、「瓢箪から駒」とは、このことですね!

 

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第107話 一転攻勢

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 2月のある日、突然、奥さんの右目の瞼が腫れてしまった。

吾輩が、いつものように、主人と奥さんの話しを盗み聞きしていると、今日、奥さんは眼科に行って診察してもらったようだ。

ところが、奥さんと主人の話しが、意外な展開になっていったのである。

医師の診断では、「瞼が腫れた原因は、SNSやパソコンのやり過ぎからくる眼精疲労ではない。何が原因だかよくわからない」と言うことだった。

主人が、「じゃあ、何が原因だ?日頃しないアイラインをして、瞼がかぶれたんじゃないのか?」と言った。

吾輩も「たぶん、そうだろうなぁ」と思ったが、奥さんからの返事はなかった。

吾輩は、「そんなに、誰だかわからなくなるような、厚化粧をしなくても良いんじゃないの?だって、奥さんは、化粧をしなくても、綺麗だよ!(これは、奥さんに対する忖度で

ある)」と思った。

読者の皆様は、SNSやパソコンとアイラインは、いったいどういう関係があるのか?と、不思議に思ってらっしゃる方も多いかもしれませんが、これまで、奥さんは、

「カメのひとりごと」の本をたくさんの方に知ってもらいたいと、テレビ(運命が変わる日 第90~93話、96話)やYou Tube(Zoom 第104話)、地元の新聞、雑誌の表紙掲載等を頑張っていたのです。

奥さんは、元々、肌が弱いので、普段はあまり、化粧をしない。

しかし、今回は、仕方が無く化粧をしたようである。その結果が、このありさまだ。

でも、どうして、女性は、化粧をするの?男性は、化粧はしないの?だって、クジャクだって、魚類だって、綺麗なのは、みんな雄だよ。ライバルに負けないように、綺麗に見せて、雌にアピールしてるんだぞ!

これは、今、話題になっている(東京オリンピック組織委員会新会長問題)男女差別じゃないの?カメの世界では、雌は化粧なんてしないよ。それに、図体だって雄より大きく、喧嘩も強い。

やっぱり、人間の世界は、動物の世界より遅れているのかなぁ?

さて、もうすぐ、我が家にも運命を決める時が、やってくる。

今、話題になっている新型コロナワクチン接種のことである。

果たして、我が家の吾人達は、ワクチンを接種するのか?しないのか?

どうしようか迷っている奥さんは、実家の母親に聞いてみた。

この母親は、昨年の新型コロナウイルス感染拡大の第1波の時、中国並みに隔離隠遁生活を強行し、親族さえ門前払いした強者である。その母親は、「もちろん、(注射)を打つよ」と言った。

吾輩は、いとも簡単に答えたことに、「さもありなん」と思った。

「今までのインフルエンザワクチンと違って、未知のワクチンだよ。副反応やアナフィラキシーショックは怖くないの?」と、さらに、奥さんが聞いたが、微動だにしなかった。吾輩は、「さすが。奥さんの母親だなぁ」と感心した。

次に、奥さんは主人に質問をした。

主人は、「直ぐに打つよ。だって、アレルギーもないし、アナフィラキシーショックもないからね」と答えた。

吾輩は、主人が極楽トンボに思えた。我が家で、新型コロナウイルスを家に持ち込むかもしれない、要注意人物がワクチンを打つということは、たいへん喜ばしいことである。

そして、いよいよ真打、奥さんの登場だ。

しばらくして、奥さんは、ついに、「私も、ワクチンを打つことにする」と言った。

吾輩は、それを聞き、「奥さん、よくぞ決心した」と思った。

読者の皆様は、「ちょっと大袈裟じゃないの?」と思うかもしれませんが、本人にとっては、命に関わる大問題なのだ。

奥さんは、事あるごとに、「私はひどい花粉症だし、エビや鯖も蕁麻疹が出て食べられない、アレルギー体質なのよ。だから、歯の治療の麻酔や胃透視の造影剤もしないのよ」と言っていた。

そんな奥さんが、ワクチンを打つことを決めたのは、凄いことである。

ところが、その後、奥さんから、主人に対して、もの凄い発言があったのだ。

 奥さん:ワクチンは貴方の打った後の副反応の様子を見て、打つか、打たないか決める。と言ったのである。

「なんだ。条件付きなのか。まあ、奥さんらしい発言だなぁ。転んでも、ただじゃ起きない人だからね。でも、主人を参考にしてもダメだと思うよ。だって、主人は、感度が鈍い人だからね」と吾輩は思った。

さあ、57年ぶりに我が国で開催予定の、東京オリンピックの準備は整った。

日本人の吾輩(心は人間のつもりだぞ)としては、とてもうれしい限りである。

これで、怨敵(おんてき)、新型コロナウイルスに向けて、一転攻勢に出る時がやって来た。

それにしても、吾輩のワクチン接種は、いったい、いつになるのかな?

人間の16才以下は、ワクチンを打てないらしいが、吾輩は今年で10才になる。

でも、カメの人間年齢は20才となるので、(どんな、計算だよ?)打てるはずだよなぁ?

カメ輔は、今年で5才なので、ワクチンは打てないなぁ。

カメ輔。仕方が無い。我慢しろよ!

(いつもながら、カメ子は自分のことしか考えていないのである)

※:不利な状況から何らかのきっかけで逆転し、優位に立つ様を表す。

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第106話 黒幕

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*動画をご覧になりたい方は、

 Insutagramのhino0719

 検索して下さい。

 

 吾輩は、令和3年2月2日になるのを心待ちに待っていた。

その日は、吾輩が、世界の晴れ舞台で

ヒーローになれるかもしれない、

とても大切な日だった。

そして、とうとう、その時がやって来た。

主人は、仕事が終わり帰宅すると、吾輩がいる水槽に近づいてきたのである。

吾輩は、うれしさのあまり、いつもの調子で、主人に近づき、

水槽の壁にもたれかかって、バタバタと音をたてた。

それを見た主人は、「そうか、カメ子は、ワシを労ってくれているんだなぁ。

ありがとう」と言った。

吾輩は、「ちょっと、主人は、勘違いしているんじゃないの?」とも思ったが、

これから始まる吾輩の一世一代の大舞台を想像しながら、ウキウキしていた。

一方、主人は、カメ輔のいる水槽を覗き込むと、「おい、カメ輔。お前は、ワシの労をねぎらってくれないのか?

今日は、特に暗い顔をしているぞ!」と言った。

吾輩は咄嗟に、「もしかしたら、カメ輔は、今日もモデルデビューできなくて、

いじけているんじゃないかなぁ?」と感じた。

吾輩は、奥さんと主人が、「2月2日の【節分の日】に、吾輩を主人公にして、

インスタグラムに登場させよう」と話しているのを聞いた。

そして、「今度こそ、カメ輔もモデルデビューできるんじゃないか?」と

期待していた。

でも、その期待は、闇に葬られてしまったかもしれない?

謎は、謎のままである。

なしか?

これじゃカメ輔が、かわいそうだ。

今度こそ、モデルデビューできるかもしれない。と張り切っていたのに・・・。

もしかしたら、カメ輔のモデルデビューを阻止した黒幕がいるのかなぁ?

ああ~吾輩は、物事を悪い方、悪い方に考えてしまう癖があるようだ。

こんなことでは、ダメだ。ダメだ。

でも、これも、吾輩の性格だから仕方がないのかなぁ?

この後も、「カメ輔は、いったいどうなるのか?」ということだけが、

頭の中をよぎっていた。

そして、吾輩は、いつもの撮影場所に連れて行かれたが、案の定、

そこには、カメ輔の姿はなかった。

吾輩は、「カメ輔が、かわいそうだ」と思いながらも、

「さあ、今日も頑張るぞ!」と気合いを入れた。

すると、奥さんが吾輩に近づき、

「カメ子ちゃん頑張ってね。今からドレスアップして、お多福になるのよ」と言った。

吾輩は、その言葉を聞き、「やっぱりか」と心の中で思った。

節分には、2人の主人公がいる。

それは、鬼とお多福だ。

男前の吾輩は、鬼に扮するのではないことはわかっていた。

だとすると、鬼はカメ輔になるなぁ。

たぶん、カメ輔のことだから、「鬼になるなんて嫌だ。僕は、怖い顔なんてしてないよ。それに、外に追い出されるなんて嫌だ」と言い、駄々をこねたのであろう。

とうとう、カメ輔の鬼としての出番はなかった。

しばらくして撮影は、滞りなく終了した。

奥さんは、吾輩に向かって、いつもの調子で「お疲れ様。上手く撮影ができたよ、

よく頑張ったね!」と褒めてくれた。

そして、それを編集し、SNSに投稿したのである。

すると、投稿をして1分を経たないうちに反応が出てきた。

奥さんは、主人に言った。

奥さん:ちょっと、ちょっと、もの凄い反響よ!

「カメ子ちゃん、ゆっくり歩いておとなしいですね!」とか、

「可愛いカメさんですね!」と評判が良いわよ。

吾輩は、「自分でも、凄いなぁ」と思い、誇らしくなった。

ところが、その後、奥さんが、意外なことを言ったのだった。

奥さん:ああ~カメ輔を鬼にしなくて良かった。もし、カメ輔を鬼にしていたら、

どこに行くかわからないし、速く走るので、カメ子が、カメ輔について行けなくて、

結局、撮影は失敗していたと思うわ。

吾輩は、それを聞き、「カメ輔を晴れ舞台に出演させなかったのは、奥さんだったのか?奥さんが黒幕だったのだなぁ?」と思い、びっくりした。

そして、奥さんに対しムカついてきた。

しかし、しばらくして、吾輩は、ハッと気がついた。

もしかしたら、吾輩が歯を食いしばり、カメ輔について行けば、撮影が上手くいったかもしれない。

奥さんが、カメ輔を出演させなかったのは、吾輩が原因なのかもしれないなぁ。

だとすると、本当の黒幕は吾輩か?

なんてこった。ああ、情けない。

でも、歯を食いしばっても、たぶん、走れなかっただろう?

「カメ輔、吾輩が太り過ぎていたのが悪かった。ごめんなぁ」

この前、主人と奥さんが、「以前は、くびれがあったカメ子の甲羅は、今では、

直径25cmのまん丸になってしまった」と笑いながら言っていたのを聞いた。

なんとまあ、こんなに太ってしまい、自分でも呆れるよ。

これじゃ、俊足のカメ輔には、とうてい着いて行けない。

吾輩もひと昔前までは、韋駄天(いだてん)と言われていたのになぁ。

ああ~情けない。

自己嫌悪に陥っている吾輩に、奥さんの口からさらに、追い打ちを掛ける発言があった。

奥さん:ねぇ、カメ子よりもっと評判が良いものがあったのよ。

いったい、なんだと思う。

それは、カメ子の甲羅にちょこんと載せていた恵方巻きだったのよ。

恵方巻きが、とてもリアルでかわいい」って、大評判だったのよ。

それを作った奥さんは、満面の笑みを浮かべていた。

一方、吾輩は、「ああ、恵方巻きごときに負けてしまった」と思い情けなかった。

今日は、仏滅か?(いいえ、友引です。)

機嫌が悪いので、本来なら、ここで一杯やりたいところだが、

残念ながら、吾輩はお酒が一滴も飲めない下戸である。

しかたがないので、早く床につくことにする。

紙面の都合に関係なく、この話しは、

もうこれ以上したくないので、

これで、おしまいとする。

 

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第105話 筋斗雲(きんとうん)

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 1月某日、お昼過ぎのことである。

吾輩は、今日は、何か良いことが起こりそうな気がしていた。すると、主人が、トングで吾輩を水槽から取り出し、バスケットの中に入れたのである。

「おや、今日は、甲羅を掃除しないのかな?」と思っていると、吾輩とカメ輔を入れたバスケット2個を両手にぶら下げ、外に出たのである。

すると、目の前には、見覚えのある景色が広がっていた。

「あっ、この前の公園だ」と思っていると、早速、主人は、吾輩とカメ輔をバスケットから取り出し、地面の上に置いたのである。

そして、吾輩とカメ輔を向かい合わせに置いたのだ。

これには、何か深い意味があるのかな?と思っていると、主人が、「おい、カメ子、カメ輔。今日はご褒美だ。いつも、狭い所で窮屈な思いをさせてすまんな。今日はのんびりしてくれ」と言った。

用心深い吾輩は、いつものとおり、顔を甲羅の中に引っ込めて主人の話を聞いていた。「あっ、これが、良いことだったのかなぁ?」と思った。

前を見るとカメ輔が、既に首を長く伸ばし、四方八方を見渡していた。

そして、ついに、カメ輔は、進むべき方向が決まったようで動き出した。

カメ輔は、どっちの方向に行き、何をしでかすかわからないので、吾輩は、とても心配で、カメ輔の後について行くことにした。

カメ輔は、以前より速いスピードで歩いて行ったので、吾輩は、離されないように必死について行った。しばらくして、カメ輔は、突然足を止め、後ろを振り返り吾輩を見た。

そして、驚くべき発言をしたのだった。

カメ輔:お兄ちゃん。僕は、もうあの狭い水槽の中は嫌だ!とても退屈だし、自分を試すために、一人立ちしたいんだよ。旅立ちたいんだ。見逃してくれ。

吾輩は、その時の発言内容が、あっけにとられて何も言えなかった。

そして、少し間をおき、心を落ちつかせて、カメ輔に言った。

カメ子:まあ、自分の好きなようにしたらいいさ。

カメ輔は、吾輩が発言を終えた後、再び、前進した。

一方、吾輩は、この一大事を早く、主人に知らせようと、主人のいる方に向かった。

そして、ようやく到着し、この話を切り出そうとした時、主人の方から話し始めたのである。

主人:カメ子よ。お前は義理堅いので、恩を返すが、カメ輔は恩というものをわかっていない。でも、そういうお前も、前にカメ輔と同じことをしでかしたからな~

どうも、主人は我々の行動を一部始終見ていたようだ。

でも、「お前(カメ子)もカメ輔と同じことをしでかした」ということがちょっと気になった。

その後、カメ輔はどうなったか?って、言わずもがなだ。

公園の散歩が終わり、吾輩とカメ輔は、家の水槽に戻された。

そして、吾輩は、カメ輔が言った事と主人が言った、「お前もカメ輔と同じことをしでかした」ということについて、しばし考えてみた。

すると、突然、あの時のことが、頭の中に浮かんできたのである。

あれは、今から8年前の出来事だったなぁ?

以前、住んでいた家の横には、広い駐車場があった。

主人はそこに、吾輩をバスケットの中に入れて連れ出し、地面の上にそっと、置いたのである。

その時、吾輩は御年1歳で、水槽の中にいるより外に出たくて、仕方がなかった。

その駐車場は、コンクリート作りではなく、土埃のする地面で、時刻は、夕暮れ時であった。

吾輩は、久しぶりに土に触れ、足の裏の肉球が心地良かった。

そして、「水槽の世界から抜け出すのは、今しかない」と思い、夕焼け空で真っ赤に染まっている西の空に向かって走り出した。初めての大脱走である。

吾輩は、いつも主人から、「お前は、歩くのが、ずば抜けて速い」とお褒めの言葉を頂いていたので、いささか、走るのには自信があった。そして、この脱走劇は、絶対に成功するだろうと確信していた。

吾輩は、無我夢中で走り、50m程、走ったであろうか?

(カメにとっては、800m位かな)息が上がり、口から泡を吹いてしまった。

「ここまで来たら、もう、主人は追っては来ないだろう」と思い、後ろを振り返った。

すると、そこには、主人がいたのである。

吾輩は、それまで、主人には全く気付かなかったので、「完敗した」と思っていると、家に連れ戻されてしまった。

そして、今日の出来事をもう一度、振り返り反省した。

すると、以前に、主人と奥さんが話しをしていた内容を思い出した。

それは、※【西遊記、第3話(釈迦の手のひら)】であった。

その話しとは、 觔斗雲(きんとうん)に乗って、この世の果てまで来た孫悟空は、そこで見つけた大きな石に何やら文字を書いた。

そして、それを証拠とし、再びお釈迦様に会い、そのことを話すと、お釈迦様の手には、自分が書いた文字が書いてあった。という内容の話しであった。

觔斗雲に乗って、10万8000里の距離を飛んだり、伸縮自在の如意棒を持った、鬼に金棒の孫悟空(カメ)でも、お釈迦様(人間)の前では、「しょせん、釈迦の手のうち」でしか、あばれられない。吾輩の俊足(觔斗雲)では、主人(お釈迦様の手のうち)から逃れられないのだ。我がカメ達は、しょせん、人間の手のうちにしか生きられないということである。

あ~そうだ。吾輩は、このことがきっかけで、もう、二度と脱走することはやめようと思ったんだ。

吾輩は、隣の水槽で謹慎処分?を受けているカメ輔に向かって、なぁ、カメ輔よ!

今の御主人様は、お釈迦様ほど崇高ではないし、頼りないところも多いが、我らカメ達は、御主人と奥さんに従うしか道はないのだぞ!と言って聞かせた。

しかし、カメ輔からは、何の返答ももらえなかった。

ザンネン!

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第104話 Zoom

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 1月某日、吾輩が水槽の中で、目をキョロキョロさせていると、どころからともなく

たくさんの女性の声が聞こえてきた。

あれ、この声は、奥さんのじゃないぞ!

珍しく、我が家にお客さんがいらっしゃったのかな?

久しぶりに、奥さんや主人以外の人と話がしたくなったよ。

吾輩は、水槽の壁にもたれかかり、バタバタと音をたてて、お願いしたのである。

すると、その音にびっくりした主人が、吾輩のところに飛んで来て、吾輩をわしづかみにし、訪問者の声が聞こえる方に向けたのである。

吾輩は、「主人にしては、気が利くなぁ」と思い、たくさんの女性の声が聞こえる方を凝視した。

ところが、そこには、パソコンが置いてある文机があり、その前には、眼鏡をかけた見知らぬ女性が座っているだけだった。

何やら、真剣な眼差しでパソコンと睨み合っているのである。

すると、パソコンから「はい。次は〇〇さんです。〇〇さん。こちらの声は聞こえますか?」という声が聞こえてきたのである。

そして、その女性は、間髪入れずに、「はい、聞こえます」と、答えたのだった。

えっ、この声は、どこかで聞いたことがある声だなぁ。

子供のような甲高い声だ。(しばらくして)あっ、待てよ。この声の持ち主は、

もしかしたら、奥さんかも知れないぞ。

その時、吾輩は、この謎の女性が奥さんだと初めて気が付いたのである。

久しぶりの厚化粧(失礼)をした顔を見たので、誰だか良くわからなかったよ!

そして、「女性って、お化粧をするのは、人と会う時だけじゃないの?なぜ、誰もいないのに、お化粧をしているの?」という、疑問がわいてきた。

さらに、奥さんは奇怪な行動をとった。「乾杯」という声が聞こえるやいなや、文机の上に置いてあるお酒らしき缶を手に取り、パソコンに向かって、一気に飲み干したのである。そして、いつもの「ウェ~ッ」という、おっさん声を発していた。

その後、今までに聞いたことがないくらい、たくさんの女性の声が響いていた。

そして、時々奥さんもその会話に加わっていたが、最後に全員の「お疲れ様でした」という声で終了した。

女性達の会話が終了した後、奥さんは、主人に近寄って来て、「お疲れ様。どうもありがとう。おかげで、どうにか、うまくいったわ」と言ったのだ。でも、その後、顔を曇らせ、意外な言葉を発したのである。

奥さん:貴方たち(吾輩と主人)は、いつも、一番大事な時に、雑音を出すわね。

ハロウィーンやクリスマスの時もそうだったじゃない。だから、あなたに向かって、「シーッ」と人指し指を立てて言ったのよ!

本番の時は、もう少し、カメ子の様子を見ていてくれないと困るわ!

吾輩が水槽の中で、バタバタ音をたてている時に、主人がいきなりわしづかみにし、

持ち上げたのは、その音を消すように、奥さんが主人に仕向けたのである。

ああ~あれは、やっぱり、主人が気を利かしてやったことではなかったのか。

吾輩は、「どんなときでも、主人は、いつもの主人のままだ」と思った。

この後も、奥さんと主人との会話が続いていたので、盗み聞きしていると、

1月25日(月)午後7時~午後8時まで、地元のラジオ局で放送される

「OITAが、大好きになる女子会!」という番組の収録が先ほど終了したという内容だった。

有名女性タレントと15人(その内の1人が奥さん)の女性達が、新発売のお酒を飲みながら、大分県をPRするという企画の番組だったらしい。

それを聞き、吾輩は、「なぜ、そんな大事なことを教えてくれなかったの?今度も、吾輩が悪者になったじゃないか。それにしても、奥さんの奇想天外な行動には、もう、ついていけない」と思った。

でも、番組の収録は、みんなが一緒に集まってやった方が楽しく飲めただろうなぁ。

本当は、その女性タレントも大分県に来て、女子会に参加したかったはずだよ。

もしかして、これも、新型コロナウイルスの影響なのかなぁ?

あっ、そうそう、言い忘れていたが、奥さんが女子会に参加できたのは、「Zoom」というメカを使ったからだ。

人間って、「はやぶさ2」や「Zoom」といい、もの凄いメカを開発するな~感服するよ。

さすがに、頭の回転が早い吾輩でも、人間社会のめまぐるしい発展には、ついていけない。

それにしても、今もなお、全世界でコロナ禍が続いているらしい。

新型コロナウイルスの影響で、人間も鬱病になったり、離婚するケースが増えているそうだ。(果たして我が家は、大丈夫だろうか?)

また、経済も悪化し、企業倒産や失業者、そして自殺者も増えているらしい。

その一方で、生活様式も変わり、仕事もテレワークをする企業が増えているということだ。

さしずめ、我が家における、最初のテレワークは、このZoomになった。

最後に、一言、言わせてもらうが、Zoomでの飲み会って、本当に楽しいのかなぁ?

飲み会は、やはり、みんなが一緒に集まって、お酒を飲み、口角泡を飛ばしながら、議論伯仲させ、たまには「表に出ろ」と喧嘩をするのが、楽しいのではないのかなぁ?

今まで一度も、お酒を飲んだことがないので、良くはわからないが、吾輩は、そう思います。

まあ、いずれにせよ、新型コロナウイルスが一番悪い。

人間の英知を結集して、なんとか新型コロナウイルスを早く終息させてくれよ。

吾輩も、ワクチンを摂取したいなぁ?

 

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第103話 晴れ着だ!晴れ着だ!ワッショイショイ!!

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*動画をご覧になりたい方は、

 Insutagramのhino0719を検索して下さい。


読者の皆様へ

明けましておめでとうございます。

今年もどうぞよろしくお願い致します。

新年のご挨拶がたいへん遅くなってしまい、申し訳ございません。

 

本日の投稿は、2021年1月4日の出来事をご報告したいと思います。

吾輩は、前回の第102話(祭りだ!祭りだ!ワッショイショイ!!)で、「甲羅の上に付けられている物はいったい何か?」と疑問に思っていた。

すると、たくさんの読者の方々からご連絡を頂き、そして、その内容を聞いてびっくりした。「それは、サンタクロースの衣装だった。我が家は、仏教徒だから、サンタクロースは来るはずがない」と、ずっと思っていたからさ。

しばらくして、吾輩は、そのことについてようやく合点した。

カメ子:我が家には、今までサンタクロースが来たことがない。だから奥さんは、吾輩にサンタクロースの衣装を着せたんだなぁ。でも、なぜ、吾輩がサンタクロースの格好をしないといけないのだろう?主人が、やっても良いじゃないか?

そう考えると、吾輩は、いささか腹が立ってきた。

だが、しばらくの間考えて、遂に悟った。

カメ子:あっ、こんなことを思っては、ダメだ。ダメだ。

吾輩は、みんなを楽しませるために、この世に生まれてきたのだから。

(なんちゃって)

奥さんは、コロナ禍で苦しんだり、悲しんだりしている人達の癒やしになればと考え、吾輩をサンタクロースに変身させたんだなぁ。と思った。

吾輩は、これでもモデルの端くれだ。ただ単に、歩いている訳ではない。

心を込めて一生懸命に演技をしているのだ。

奥さん。これからは、撮影の前に、吾輩は何の衣装を身につけるのか、教えてくれよ!そうしたら、もっと良いパフォーマンスができるのに・・・。まったく、困ったものだ。

さて、本日も、そうこう考えていると、奥さんが吾輩のいる水槽に近づいてきた。

今度も、また、何かが起こりそうだ!ワクワクするなぁ。

奥さんは、早速、吾輩をバスケットに入れ、ベランダに連れて行った。

そして、バスケットから出し、歯ブラシで甲羅をゴシゴシし始めたのである。

最近は、自分でも不思議だが、ゴシゴシされるのが快感に思えてきた。

甲羅掃除が終わると、奥さんが、

奥さん:カメ子ちゃん。今日も頑張ってよ!お正月は縁起の良い日だからね。

私が、手作りした素敵な晴れ着を着せて動画を撮るわよ!と、言った。

それを聞いて、吾輩は、「さすが、奥さんだ。」と、感心した。

今度は、何を着るのかがわかり、ほっとした。もう、気合いが入ってきたぜ!

それから、いつものように、吾輩は、あの撮影部屋に行き、晴れ着の着付けが始まった。

そして、今度は、鏡餅だ。本来なら鏡餅は、頭に載せるはずだったが、吾輩は頭を甲羅の中に引っ込める癖があるため断念し、甲羅の上に載せることになった。

カメ子:すぐに、自分の晴れ着姿を見たいと思ったが、本番前なので我慢することにした。

あれっ、吾輩に晴れ着はちょっとおかしくないか?吾輩は、女性だったっけ?

本当は、紋付き袴の方が良かったのになぁ~。と思った。

今度は、主人が最初から奥さんの後ろにいた。

「あれ、主人が手に何かを持っているなぁ?」と、思い、ちょっと気にはなったが、

早速、リハーサルが始まった。

不思議なことに、何のトラブルも起こらなかった。

でも、それが、かえって不気味に思えた。

そして、いよいよ本番をむかえ、奥さんから「スタート」という声が発せられた。

吾輩は、目の玉をカメラのレンズに向け前進した。と、その時、吾輩は周りの景色が、全く見えなくなってしまった。目に眩しい光が当たっているためである。

一瞬、身体が止まって動けなくなってしまったが、このような事態になっても

奥さんは、まったく、動じなかった。

吾輩は、「果たして、これで良いのか?」と疑問を抱きながら、光源元を探すと、

主人が先ほどから手に持っている機械から出ていて、それは、懐中電灯であった。

吾輩は、ようやく状況がわかってきた。

まぶしくて、ちょっと見えにくいが、再びモデルとなって前進したのである。

そして、撮影は無事に終了した。奥さんは、吾輩に近寄ってきて「カメ子。とっても良かったわ。お疲れ様」と、言った。そして主人に向かい「今度は、カメ子の顔が明るく映っているわよ」と、言った。

吾輩は、奥さんと主人の会話を聞きながら、あの時(第102話、祭りだ!祭りだ!ワッショイショイ!!)のことを思い出してハットした。あの時、映像をチェックし、画面が暗く顔が見えづらいことに気付いた奥さんは「そうだ、懐中電灯で照らそう」というアイディアが頭に浮かんだので、ニタッと微笑みを浮かべたのだ。

吾輩は、「流石奥さん、転んでもただでは起きないなぁ」と感心した。

それにしても、人間は、お祭りが好きだなぁ。

ほんとうに、ストレスが多そうで可哀想だ。と、思う。

カメの世界は、ストレスも無いし、毎日がパラダイスだ。

でも、人間のお祭りは、とても楽しくて、刺激があっておもしろかった。

これからも、吾輩をちょくちょくお祭りに呼んでくれたまえ。

 

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