僕、カメ輔。今回のブログは、僕が担当することになったので、皆様よろしくお願い致します。どうして、今回は、僕が担当することになったかというと、今日は、僕にとって、特別な日になる予感がしたからなんだ。
さてと、お話を始めるか。
主人は 、ベランダで僕の水槽の掃除を始めた。
その間、僕は、久しぶりにベランダの探検をしていた。
まず、首を長く伸ばし、辺りを見渡して、右側に進むことに決めた。
進行方向の前方には、植木鉢が見えた。その植木鉢には、小さな植物が植えてあった。「あれっ、以前見たことがあるぞ?」とも思ったが、花もない地味な植物だったので、無視してさらに進むことにした。
すると、どこからか、かすかに声が聞こえてきたのである。
耳を澄まして良く聞いてみると、「なぜ、知らんぷりするの!あなたに話しかけているのよ!」という声がした。
その声の主は、どうも、女性の声のようである。
僕は、声が聞こえる後ろの方を振り向いたが、そこには誰もいなかった。
そこにあるのは、花も咲いていない地味な植物だけであった。僕は、「気のせいかな?」と思ったが、その声は、地味な植物から出ていたのだった。そして、再び、その植物から声が発せられたのである。
植物:なんて鈍いの?それとも、無視しているの?ほんと、飽きれちゃうわ。私よ。ユッカ※1姉さんだよ。もう忘れちゃったの?
僕は、一瞬、「誰だったかな?」と思ったが、以前、話したことがある、口の悪い、あのお姉さんのことを思い出した。
そうだ、ユッカ姉さんだ。
すると、顔の表情が変わった僕を観て、ユッカ姉さんは言った。
ユッカ:ようやく、気が付いたようね。どうせ、私のことを、口の悪い姉さんだと思っているのでしょう。(姉さんには、僕の心は、お見通しのようである)でも、カメ子兄ちゃんと違って若いので、昔のことを直ぐに思い出すことができたわね。
さすがだわ。
そして、さらにユッカ節が続いた。
ユッカ:少し観ない間に、立派になったわね。
でも、あなたとカメ子兄さんのことは、ずっと観ていたのよ。だって、あなた達の傍には、いつも私がいたのよ。
それにしても、あなたは、いつも良く耐えて頑張っているわね。感心するわ。だって、主人達は、カメ子兄ちゃんばかり可愛がっているでしょ。あなたにはそんな風には感じてないの?可哀そうに。
僕にとって、グサッとくる言葉であった。寝た子を起こされた気分になった。さらに、ユッカ姉さんの毒舌が続いた。
ユッカ:でも、しょうがないわね。カメ子兄ちゃんは男前だからね。(カメ輔:まるで、僕がそうでないと言っているようだ。ムカッとする)
私は知っているのよ。「【カメのひとりごと】の本の表紙をどうしようか?」と、奥さんが、友達とメールをしている時、「当初は、あなたとカメ子兄ちゃんを一緒に載せよう」と言っていたわね。ところが、最終的には、あなたがボツになり、カメ子兄ちゃんだけが掲載されることになった。
(カメ輔:ああ~とうとう、また、あの嫌なことを思い出したよ)それに、あなたとカメ子兄ちゃんのテレビデビュー【第93話 運命が変わる日(Part4)】の時も、カメ子兄ちゃんに先を越されて、いじけていたわね。(カメ輔:あ~ユッカ姉さんは、全てお見透しだ。)
ユッカ姉さんが、僕の触れてほしくない胸の内に土足で踏み込まれ、段々と怒りを覚えてきた。
そして、負けたくないと思い、反論しようとした時、間髪入れずに、ユッカ姉さんのおしゃべりが続いたのである。
この後、今まで聞いたことのないユッカ姉さんにまつわる、深い話しが始まり、特別な日の正体が明らかになる。
次回を乞う、ご期待!
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*1:ユッカとは、リュウゼツラン科イトラン属の植物の総称。